ゆきの工房・ノベルのイクシア・Hシリーズ:ニュー・ライフ

ノベルのイクシア
Hシリーズ
ニュー・ライフ
掲載日:2019/12/09
著者:黄金のラグナデーモン108世 様
「お客さん、新製品入ってますよ!!」

今やすっかり常連となったアークシティ、オトナのお店。
魔女のような格好をした店主が瓶を一つ差し出した。

「なになに……魔法の睡眠母乳薬?」

「1錠飲めばたちまち深い眠りにつき、無印を上回る甘美な母乳が出るという逸品。全50錠でお値段たったの30000マネー!!」

「高っ!!」

「今なら10回の分割払い(毎週)でもいいですよ」

「買った!!」


その日の夜。
自室でレイジは考え込んでいた。


(勢いで買ってみたものの、誰に使おうか……)


睡眠薬はリナに、母乳薬はカレンに使ったんだよな……



母乳薬なら胸の大きい女性に使うのがいいのだが、高価な薬を買った手前カレンとするには懐が心もとないし、無理矢理すれば叱られるだろう。
といってリナに使ってまた『制裁』を受けるのもごめんこうむりたい……

効能書きを見る限り、豊胸剤のように胸を大きくすることもないようだ。




「となると、選択肢は1つ……だよな……」



















アークシティ北方、闘技場の右側に位置する場所。

そこで『彼女』は月明りの下、今夜も歌の練習に励んでいた。




「相変わらず精が出るな」

「あ、レイジくん」


練習を中断し彼女―――御門ルナは振り向いた。


「ルナは本当に練習熱心だな」

「昼と同じで口ずさむ程度だけどね」

「練習もいいけど、根を詰めすぎるのも考え物だと思うぞ。ほら」




そう言って、ジュースを差し出す。


無論、この中には魔法の睡眠母乳薬を1錠溶かしこんである。
効能書きによれば溶かしてもちゃんと効力はあるらしい。


「ふふ、ありがとう」



笑みを浮かべてコク、と一口飲んだ瞬間彼女は倒れ込んだ。


怪我しないよう抱き止めたレイジが試しに揺さぶってみたが、全く起きる気配がない。


(もの凄い効果だ……それにしても……)




レイジは己が腕の中でスヤスヤと気持ちよさそうに寝息を立てるルナの顔を覗き込む。




(綺麗な寝顔だな……サヤの寝顔も綺麗だけど……)



無意識に月光を受けて煌めく金の髪に包まれた頭を優しくなでた。



流石に外でするわけにはいかないので、眠りこけたルナをお姫様抱っこで蓮部探偵事務所の自室へ連れ込む。
幸運にも誰も起きて来る事はなかった。




彼女をベッドに寝かせるや、すぐに服を脱がせる。
最初に『した』ときと変わらない白いパンツが眩しかった。


(せっかくだからこれも……いやいや、今は当面の目的を……)




かつてカレンに飲ませた時と同じように……いやそれ以上に力を込めてルナの大きな胸を揉みしだく。
かつて揉んだ時と同様、スベスベの肌と柔らかな弾力。

母乳など関係なく、何度でも味わいたくなる気持ちよさだ。


「ん……あっ……」



微かに甘い声を出して反応するルナだが起きる気配はない。
その声に胸を揉むだけでは物足りなくなったレイジはパンツを脱がし、膣に男根を挿入した。


「あぁっ……んんっ……!!」



かなり乱暴な挿入だったが、やはり目覚める事はなかった。



「うおっ……!」


レイジは思わず声を上げた。
最初の突き上げを行った瞬間、膣がきゅうきゅうとレイジの男根を咥え込んで来たからだ。



(寝ててもこんなに締め付けて来るなんて……やっぱりリナが言っていた通り、ルナって真面目そうに見えて……)



その快感が突き上げの速度を速め、胸を揉む掌の力を強くしていった。






「くぁ……もう……!!」


掌と男根を始点に全身を駆け巡る快感にレイジは程無く限界に達し、白濁を盛大にルナの子宮に注ぎ込む。


「あっ!んあああああっ!!!」


それと同時にルナの身体が大きく跳ね、もう1つの白濁が大きな胸から勢いよく噴出される。

「来た来た!」



その奔流を事前に用意しておいた2つの瓶に受け止める。
思ったより量が多く、受け損ねた液体がレイジの腕やルナの身体を染めていった。



「ふうっ……」


一仕事終え、一息つくと


「んん……レイジくん……」



ルナが目覚めた。
思わずレイジは腰を浮かした。



「ルナ!起きてたのか!!?」


「あれだけ激しくされたら、ね……」


「えと……これは、その……」


先程の余韻もすっかり醒め、彼女の口から垂れている涎にも気づかぬほどしどろもどろになるレイジを前に、ルナは静かに目を伏せる。


「……いいわよ、謝らなくても。その代わり……」


ふぅっ、と息を吐き


「今度からはちゃんと言って。言ってくれたら、付き合うから……」


「ほ、ホントか?」


思いもよらぬ発言に鳩が豆鉄砲を食ったような顔になるレイジ。


「ええ。レイジくんとするの……嫌じゃ……ないから……勿論、今のも……」


仄かに頬を赤らめてルナは言った。
その表情としぐさに思わず胸が高鳴るレイジであった。







「ねえ、せっかくだから私にも一口飲ませてよ」

「ああ、いいぞ」


『今回の説明』を行った後、瓶に入れた母乳を用意しておいたカップに注ぎ、一口飲む。


それにしても、出した当人と一緒に母乳を飲むとは何とも不思議なシチュエーションである。



「おお!これは……!!」

「どれどれ……美味しい……!!」



ルナもレイジの使ったカップから一口飲み、称賛の声を漏らす。

確かに触れ込み通り、かつて飲んだカレンの母乳など問題にならぬほど甘美な代物であった。
それだけでなく活力が漲るような……というより、これは長い闘いの日々の中で幾度となく味わって来た……




ヒールで傷が癒える感覚であった。





ふとレイジは効能書きの最後の一文を思い出した。

回復イクシアを使う超越者の女性に飲ませた場合、フル・ヒールと同様の効果を持つ母乳(腐敗しません)が生成されます。







「えーと、連れ込んでおいて言うのもなんだけど……」

「うん、皆に見つからないように出ていくわ。でもその前に……」



ずい、とルナが真顔でレイジに詰め寄った。
ちなみに、まだ素っ裸である。




「私のパンツを返してくれるかしら?」


「あはは……」


こうしてどさくさに紛れてこっそり拝借しようとした脱がしたパンツを、あっさりと没収されてしまった。



「流石にパンツは無理か……」



「当たり前でしょ。レイジくんが、履いてないのが好きなら、その……付き合ってもいいけど……」



「本当か?」



「ええ……本当よ。それじゃあね」





そう言ってルナは着衣を身に着け、音を立てないようドアを開け、退室した。





時計を見ると、とっくに日付が変わっていた。



「さて、俺も寝るか……」



こうして『表向き』には何事もなく夜が明けた。
ルナの衝撃的な言葉のせいでなかなか寝付けずこの日、レイジが起きたのは昼過ぎになってからであった。

















なお例の母乳は瓶に保存され、いざという時の切り札として用いられたとかなかったとか。
出所は断固として吐かず、表向きは退魔士協会で作られた特殊な傷薬だという事で押し通したという。


それとこの日以来、ルナとする際に使うアイテムの代金は彼女と折半する事になったレイジであった。























(サヤさんがちょっと羨ましいかも……)