ゆきの工房・ノベルのイクシア・Hシリーズ:イン・ザ・マジック

ノベルのイクシア
Hシリーズ
イン・ザ・マジック
掲載日:2021/02/09
著者:黄金のラグナデーモン108世 様
ここはアークシティ・東地区にある家。




「それで?俺にこれをどうしろと?」


レイジが冷たい視線をこの家の主――発明家ギンに浴びせる。


「作ったはいいんじゃが……使い道を考えてなくてのぅ……何かいい知恵は無いかと思ったんじゃが……」


「あのなぁ、俺は相談屋じゃないんだぞ?大体物を作る時は使い道を先に考えるもんじゃないのかよ?」


「頼む!お前さんしか頼れる人間がおらんのじゃ!!」


ギンが両膝を床に突き、レイジの襟を掴み必死に懇願した。


「わかったわかった!わかったよ!!一晩だけ考えてみる!!」


「本当か!?」


返答を聞いた老人が歓喜の声と共にレイジの襟を離した。


「あんたにはいろいろ世話になってるからな……」


「感謝するぞ!!」


「言っとくが期待するなよ」















その日、夕食をとったレイジは自室のベッドの上で己の両手を枕に寝そべっていた。



「……ったく、あんなもんどうしろってんだよ……触手の時とはわけが違うんだぞ」



何も案が浮かばぬまま、かれこれ1時間が過ぎた。
そんな時、不意にドアが叩かれた。




「レイジくん、いる?」


「ああ」



返事をすると、ノックと声の主――ルナがドアを開けて入ってきた。
レイジはなんとなく、起きる気がしなかったので寝そべったまま応対することにした。



「どうかしたの?」


「ああ、いやちょっと考え事を……それよりルナこそ……」



言いかけたレイジの頭の中に瞬時に、かつ鮮やかに打開策が思い描かれた。



「閃いた!!」


レイジが思わず上半身を起こすと同時に、部屋中に彼の大声が響いた。
あまりのボリュームに、ルナが両耳を塞いで屈み込む。



「びっくりした!おどかさないでよ、もう……」


「ごめんごめん。で、ルナは何の用?」


「それは……その……うぅ……」



途端にルナは口ごもり、頬を赤らめ両手を股間の前に下ろし、体をくねくねさせ始めた。



やっぱりレイジが予想した通りの用事だったらしい。



そう言えばこの所ルナとはしていない。
そろそろ溜まりかねたという事だろう。



彼女の愛らしい仕草と閃きの高揚感が自然とレイジの口を緩めさせた。






「そういう事なら明日、とびっきり刺激的なやつをやらないか?」



「え?」
















翌日、昼食を済ませたレイジとルナは他の面々に怪しまれぬよう少し間をおいて探偵事務所を出発し、ギンの家に集合した。




昨夜全ての事情を聞いたルナは最初は困惑した様子を見せたものの、まんざらでもないらしく素直に提案に従った。



……巨乳好きのギンの向けてくる視線には少々嫌な顔をしていたが。







今レイジの目の前にはギンが作ったという箱があった。
箱の大きさは大人2人くらいなら余裕で入れるサイズ。


側面に扉があり、ルナはすでに箱の中に入っている。





「あんたを含め、本当の本当に誰も箱の中を見れないんだろうな?」



「心配するな。お前さんの顔に泥を塗るような真似はせんよ」



(中が見えたら泥どころの騒ぎじゃないんだけどな……)



などと考えていると、発明家が小さなボトルを差し出してきた。


「ワシの調合した薬じゃ。ことに及ぶ前に使うといい」


「飲んでも大丈夫なんだろうな?いつぞやみたいなのは御免だぞ?」


レイジは地獄谷から帰還した時のことを思い出し、念を押す。


「心配するな。ちゃんと丁寧に作ったからの」


「ここまでの話に嘘があったらただじゃおかないからな?」



そう言ってレイジも扉を開け中に入る。










「では行くぞ……発進!」



ギンの声と共に箱が動き出し、入口の自動ドアを通って外へ向かう。



実はこの箱は遠隔操作できるようになっており、底部に取り付けられた車輪で動くのだ。
その上箱の上部に取り付けられたカメラとギンの家のモニターで周りの景色を見る事が出来るので事故を起こす心配もない。


内部からしか操作できない電子ロックにより、外部の人間が開ける事は不可能。
強度だって並みの魔獣の攻撃やイクシアには余裕で耐えられるレベル。




(ある意味)安心して『こと』に臨めるというわけだ。






程なく箱は蓮部探偵事務所の近くにある十字路へと到着する。
透明な壁の向こう側では通行人の何人かが、道端に置かれた奇妙な箱に興味を示し、足を止める。

中には箱を開けようと試みる者もいたが、電子ロックされた扉が開くことは無かった。



箱の側面は全てマジックミラーのようになっており(製作者曰く厳密にはややこしい理論があるらしいが割愛)中から外を見る事は出来るが、逆に外から中を見る事は出来ないという。


また完全防音設計になっており、中の音が外に漏れることもない。


更に超高性能酸素ボンベが取り付けられており、計算上は2人の成人が半日以上中にいても窒息しないらしい。



『ハイテクの無駄遣いにも限度があるだろ』とはこの説明を聞いた時のレイジの談である。




「今更だけど、サヤさんとじゃなくてよかったの?」


「サヤは絶対こんな話には乗らないよ」


「確かに……」


「さ、ルナ。服を脱いで」



「う、うん……」



促されるまま、レイジの目の前でルナが服を脱ぎだす。

彼はそれをしっかり、そして楽しく眺める。

裸は何度か見ているが、着替えには着替えの価値があるのである。




脱いだ服は汚れないよう事前に用意したビニール袋に入れて、片隅に置く。




「うぅ……たくさんの人に見られながら服を脱ぐなんて……」


「外からは見えてないよ。さっき確認したろ?」


「そう……だけど……」



彼女が一糸纏わぬ姿になったのを見てからレイジも服を脱ぎ、ルナのとは別のビニール袋に着衣を入れる。





「ああ……私たち、見られてる……こんな格好……絶対に見せられないよ」




ルナが羞恥で顔を真っ赤にする。
だが、その想像を絶するほどの羞恥が彼女の興奮を高めているのは火を見るよりも明らかであった。



レイジはそんなルナを心底可愛いと思いつつ、服を脱ぎ終えた。




季節は冬。
流石に空調設備までは無いようで、レイジは思わずブルッと身を震わせた。



(流石に白峰山の時ほどじゃないけど、寒いな……さっさと始めて温まるか)



レイジはギンからもらったボトルを一気に飲み干した。




「なにそれ?」


「爺さんの作った精力剤さ。かなり強力に作ってあるらしい。効き目が出るのにちょっと時間がかかるらしいからそれまでは……」






くちゅ






「ひゃあんっ!レイジくん……」


「前座を楽しませてもらうよ」


ルナの秘所をレイジの右の人差し指と中指が思いっきり開く。

そこから透明な液が水あめのようにトロリと垂れた。



「もうこんなに濡らして……」


レイジはかがんで鼻をルナの股間までもっていき、スンスンと股間から漂う女性の香りを堪能した。



「うぅ……嗅がないで……」


「いい匂いだよ、ルナ」



そう言ってレイジは彼女の膣を覗き込んだ。
奥では膣口が今か今かとばかりにヒクヒクしていた。





おもむろにクリトリスを摘まんだ。





「きゃうんっ!」





陰核への刺激と内部へ侵入したレイジの指の冷たさにルナが可愛い悲鳴を上げた。



それに興奮したレイジが指に力を込める。





「レ、レイジくん……いくらなんでも……つ、強すぎ……ああんっ!!」


「とびっきり刺激的なやつにするって言ったろ?ルナも同意したじゃないか」


「そ、そうだけど……でも……こんな……あああぁっ!!!」




箱の周りには先程より人が集まっていた。
中の光景や音は漏れていない筈だが、やはり突如現れた非日常の物体が住民の興味を引いているのだろう。




「来ちゃう……来ちゃうぅぅぅ!!」




ルナは涙目になって叫びながら盛大に尻もちをついた。




「大勢の人の前でイった気分はどうだい?」


「うぅ……もう、レイジくんたらぁ……」




と、そこでやっと精力剤の効き目が現れたのかレイジの息子が大きくなった。



「さて、そろそろ真打と行こうか」



レイジはルナを立たせ、透明な壁に押し付ける。
その後バレエのように右足を高く上げさせる。
そして自分の肩をつっかえ棒代わりにして固定する。


小さい頃から修行をしていたからか、体が柔らかくこの姿勢をとらせるのにさほど苦労はしなかった。



「こ、この体勢……ちょっとキツい……かも……」



「まあまあ。刺激のためには少しくらい我慢しないと。外のみんなは中にこんな光景が広がってるなんて想像もつかないだろうなぁ……」



「うぅ……」



「ルナみたいに可愛い娘が足を大きく広げて大事なところを丸出しにしてるなんて……」



レイジは言葉を切ってククッ、と笑いを押し殺した。



「意地悪しないでぇ……早くぅ……」



「あれ?うまく入らないなぁ」



レイジはわざとうまく入らないフリをした。




「うぅ~、レイジくんの意地悪!欲しくて我慢できないのぉ!」



「それじゃあ欲求不満なルナのお望み通り、に!」



ルナの甘えるような要望を聞き、前菜を存分に堪能し終えたレイジはメインディッシュに股間のフォークを勢いよく突き立てた。




「ああっ!!」


ただそれだけで、彼女は喘ぎ声と共に口から涎を垂らした。



「おおっ!いつもより絡みついてくるぞ!よっぽど我慢してたんだなぁ!!」



「レイジくんのせいだよ。ずっとしてくれなかったのに、意地悪ばっかりして……」



「真面目そうな顔してるけどルナは本当にエッチな娘だなぁ」




その言葉で彼女の顔の赤みが先程よりも濃くなり、顔を伏せた。




「じゃあそんなエッチで可愛いルナに、俺からご褒美だ!」




力強く、速いストロークを何度も繰り出した。





「激しっ……すぎ……!!ダメッ……イっちゃ……」





あまりに激しい腰の動きに言い終える間もなく、ルナは果て、レイジも白き絶望ならぬ、欲望を吐き出した。
体勢のせいかいつもより痙攣が強いように感じた。











「密室だから……レイジくんの臭い……いつもより……強烈……」




顔を蕩けさせ、うっとりしたような声音で呟いた。
白く荒い吐息と共に。



しかしレイジの逸物はまだ膨らんだままだった。




「まだ……物足りないみたいね?」


「それはルナも同じだろ?」


「うふふ……バレちゃってた?」



悪戯っぽく笑う彼女に、少し胸がときめいたような気がした。




「……何度もした間柄だしな。勝手知ったるルナのなんとやらってね」



「もう……」





日が暮れ始めた頃、ようやく2人は鎮まり、当初の手筈通り箱はギンの家へと帰還した。












「……大分派手にやったようじゃの」


箱を開けた瞬間に漂った『臭い』に対しギンがコメントをすると、ルナが顔を羞恥に染めた。
念のために書いておくが、二人とも箱の中でちゃんと服を着ている。


「あんたの頼みを聞いた結果だ。気になるなら後で掃除して消臭剤でも撒くんだな」


「お前さん達が帰ったら早速その通りにするわい」
















「もう、レイジくんったら……帰り際にあんなことするなんて」



実は箱が帰る時にレイジはルナを壁に押し付けていたのだ。
見える道理の無い住民に見せつけるように。



「でも、なんだかんだ言ってルナもまんざらじゃなさそうに見えたけどな」


「うぅ……強く押し付けるから少し跡がついちゃったわ……」


「さっき見せてもらったよ。見ごたえあったよ」


「もう……」







なお、ギンの箱はいつかの触手とは異なり商品化こそされなかったが、その後もしばしばレイジの『玩具』として使われるようになったとか。