ゆきの工房・ノベルのイクシア・H(Hard)シリーズ:末路

ノベルのイクシア
H(Hard)シリーズ
末路
掲載日:2020/05/09
著者:黄金のラグナデーモン108世 様
「ん……んんっ……」

冷たい牢獄の中で彼女は目覚めた。



四肢は頑丈なロボットアームで拘束されており、超越者の身体能力をもってしても破壊は不可能と即座に認めざるを得なかった。


彼女は今、全裸であった。



「……どうしてこんな事に……私は確か地獄谷で……」


困惑しながらも彼女がこうなった原因を思い出すのと、鉄格子の先にある自動ドアが開き、そこからその『原因』が入って来たのはほぼ同時であった。





「目覚めたようじゃな。キサラ」


「オグマ……!!」



地獄谷で敵に敗れた彼女、エミニオン四天王のキサラは敗走の際に自身が粛清したはずのオグマの奇襲を受け、気絶したのだ。

その事実を理解した瞬間、マグマよりも熱い怒りが込み上げてきた。




「ここはワシの秘密の研究所じゃよ。エミニオンから資金をちょろまかして作ったのじゃが、こういう形で使う事になるとは思ってなかったわい」

「こんな事をして……必ず後悔することになるわよ」

キサラが眼前の裏切り者を睨みながら言うが



「……悔いるとすれば、貴様らエミニオンなどに尻尾を振っておったワシ自身の愚かさよ!!」

オグマはそれに己が所属していた組織への罵倒で返した。




「メインイベントの前にまずは少々痛い目に遭ってもらおうかのう」

オグマの言葉と共にキサラの全身を電流がほとばしった。

部屋中に彼女の悲鳴がこだまし、きな臭いにおいが漂う。




「ハァ……ハァ……」

電撃はすぐに止んだ。



「そのアームはな。事前にワシが溜めておいた雷撃のイクシアのエネルギーを増幅し、お前に流し込む拷問用の装置でもあるのじゃよ。気に入ってもらえたかのう?」

「こんなふざけた仕掛け……今すぐに……!!」


怒気と共に自身が得意とする炎のイクシアを使おうとするが、まるで発動する気配がない。


「超越者相手に対策をせんとでも?その拘束アームにはイクシア発動を阻害する特殊な装置を仕込んであるのじゃよ」

嘲りを込めた笑みを浮かべたオグマの言葉と共に、電撃の第2波が炸裂した。





「まだまだ……あの時貴様から受けた痛みはこんなものではないぞ……」

そんなキサラを眺めながら、オグマはより一層口元を歪ませるのであった。





























1時間後。ようやく貯蔵していたエネルギーが空になったのか、雷撃地獄に幕が下りた。

きな臭い空気が立ち込める牢の中では哀れな虜囚がゼエゼエと荒い呼吸を繰り返していた。

普通の人間であればとうに黒焦げになっていたが、皮肉にも超越者である事が彼女を未だ現世に留めていた。




だが、それは新たなる地獄への鍵でしかなかった。





「……殺しなさい……!!こんな扱いを受けるぐらいなら……」


執拗に電撃を流し込まれながらも、残っていた最後の気力を視線に込めてオグマにぶつけるキサラ。


「強がりはよせ。本当に死んだ方がましであれば、とうに自殺を試みておる筈じゃ」


だが相も変わらず目の前の男は笑みを崩さなかった。

実際、キサラはここまでの間に一度も自殺を試みようとはしていなかった。
無論、試みたとしてオグマは意地でも阻止する腹積もりであったが。

オグマが右手で小さなリモコンのようなものを操作すると牢の扉が開くと同時にアームが動き出して、キサラの手足を強制的に動かした。



結果彼女の両腕は万歳をするように天へ掲げられ、足はM字に大きく開かれ秘所を丸出しにする格好となった。


高さもオグマの腰辺りに彼女の股間が来るように調節されていた。



彼女が羞恥に頬を染める間すら与えず、オグマはズボンを下ろし、男根をさらけ出していた。
精力剤の類を使用したのか、彼の逸物は年の割に大きく反り繰り返っていた。



その先に待ち受ける定めを悟り、キサラは生まれて初めて恐怖に身を震わせた。




「さて、ここからがメインイベントじゃ。ゆっくり愉しめ……!!」




「や、やめなさい……今ならまだ……あっ!ひぎぃ!!」



恥も外聞も捨て去ったキサラの懇願は、あえなく黙殺された。






子宮口まで膣を一気に貫かれたことで先ほどの電撃以上の激痛が全身を駆け巡り、秘部から真っ赤な血が流れた。
それを見たオグマが堪えきれずに大声で笑いだす。


「ふははっ……お前処女だったのか!!?魅了のイクシアなんて持っておるからてっきり何人もの男を食ろうたと思うておったが……」


「ぐっ……うぅっ……」


よりにもよってこんな男に処女を奪われた屈辱に、思わず目尻に涙を浮かべる。
その様にエミニオン四天王の一員として辣腕を振るっていた面影は微塵も無かった。





「そら!休む暇など与えぬぞ!!」


言葉と共にオグマが激しく腰を動かす。
キサラの身体のことなど全く意に介さぬその行為は、性行為や凌辱というよりも拷問という言葉がふさわしい動きであった。

濡れてもいない膣を強引に抉るその動きは更なる痛みと屈辱、そして絶望をもたらす。




哀れな生贄にとって、己が膣に入っているのはもはや男根などではなく拷問器具に等しかった。





腕も足も拘束されたキサラに出来る事は唯一自由な部位である頭を振り乱し、涙を撒き散らし、喘ぎ声を奏でる事だけであった。



「実によい締め付けじゃ!!思えば研究ばかりにかまけて発散しておらんかったからな!!」








子宮ごと潰しかねないような突きを幾度繰り出されたであろうか?
キサラが当の本人でさえも分からないであろうことを考え出した頃、彼女の中で何かが膨らむ感触がした。




その何かの正体など当にわかりきっている。
彼女はそれを断じて認めたくはなかった。


しかし、目の前の男はそんなささやかな現実逃避さえも許さなかった。






「キサラ!お前四天王などよりも娼婦の方が才能があるぞ!!今お前の中に出してやるからな!!ありがたく受け取れぇっ!!」



「いやあぁっ!やめてっ!!それだけはっ!!奴隷になるからっ……!!なんでもするからぁ……!!!」




大粒の涙を撒き散らしながらの彼女の最後の願いは中に吐き出された白濁によって踏み躙られた。







「あっ!あぁっ!!」



捕らわれの女体は弓なりに体をのけぞらせ、びくびくと痙攣を繰り返し果てた。
その股間からは溢れた精液がボタボタと零れ落ちていた。





「ふぅーっ、いい汗をかいたわい。だがこれで終わりと思うなよ。ん?」



凌辱者が獲物を見ると、彼女は口から涎を流し、焦点の定まらない眼で天井を見ながら気絶していた。






「……まあ、気絶しておってもすぐに起きるじゃろうて」






未だ精力の尽きぬオグマが腰を動かしだすと、ほどなくキサラは彼の言葉通りに目覚め、先ほどまでの拷問がほんの序曲(プレリュード)でしかないという残酷極まりない事実を思い知ったのであった。

















それからどれくらいの日々が過ぎたであろうか



「オグマ様、本日はどのようなことをご所望でしょうか?どうかこのキサラめになんなりとお申し付けくださいませ」




オグマの度重なる拷問の末に、すっかり人格を塗りつぶされたキサラがそこにいた。
かつてエミニオン四天王にして彼の上官であった彼女は徹底的に『破壊』され、今では彼の傀儡も同然の状態にされていた。




「そうじゃのう……まずはこうするかのう!!」




オグマは右足で彼女の腹に力いっぱい蹴りを入れ、壁に激突させた。
高齢とはいえ、超越者であるオグマの蹴りを無防備なまま受けたキサラのダメージはそれなりのものなのだが、彼女はにっこりとほほ笑んだまま立ち上がった。




……ところで、オグマは彼女の髪をむんずとつかみ、そのまま床へ叩きつけた。






「誰が立って良いなどと言った?」




「はい。申し訳ありませんでしたオグマ様」




このような仕打ちを受けても、彼女は笑顔を絶やさなかった。
まるで張り付けられたように。



「ほほほ。ようし立って良いぞ」



「はい、オグマ様」




そんな様子を見た主人から笑いと共に許しを得た下僕は改めて立ち上がる。





「私を使っていただいてありがとうございます、オグマ様」


「そうじゃ!せっかくじゃから開発中の超越者用トラップの実験台にでもなってもらうとするか」


「はいオグマ様。何なりと御用をお申し付けくださいませ」



人形と化したキサラは久々に着たローブの両端をつまみ、まるでメイドのようなお辞儀をした。



「この命も肉体も、全て貴方様のものです」



そんな彼女を見ながら新たな主となった男はこの先彼女をどのように利用しようかと脳をフル回転させていた。


彼の心は今、新しい玩具を買ってもらったばかりの子供のように喜びに満ちていた。