ゆきの工房・ノベルのイクシア・Hシリーズ:メカニクル・テンタクル

ノベルのイクシア
Hシリーズ
メカニクル・テンタクル
掲載日:2020/03/08
著者:黄金のラグナデーモン108世 様
アークシティ・東地区


「で、相談って何だ?」

並樹レイジは今、ここに居を構える発明家ギンの家に呼び出されていた。



「実はワシの発明品を売り込もうと思ってのう……」

「どこに?」

「おぬしは知らんかのう?この街にオトナのお店というのがあるんじゃが……」

「ああ……あそこか。知ってるも何も……いや……何でもない」

「聞かなかったことにするぞ。で、知り合いの資産家にスポンサーになってもらってコイツを完成させたんじゃ」



そう言ってギンは、傍らに置いてあった段ボール箱から何本もの真っ黒なゴムホースのようなものが繋がったマスクらしき物体を取り出した。




「なんだいこれ?」

レイジがそれを手に取りながら尋ねる。
持ち上げるとゴムホースのようなものが何本も垂れ下がり、真っ黒なタコかクラゲのようにも見える。


「まだ商品名は決まっておらんが……簡単に言えば機械仕掛けの触手じゃよ」

「触手?」


長い戦いの中でそれを操る敵とは何度も戦ってきた。
が、まさか模造品とはいえこうやって手に取る日が来ようとは……



「ワシのテクノロジーの粋を結集させた結果、本物さながらの触手プレイが可能という代物じゃよ」

「恐ろしくニッチな需要しかなさそうだが……」

「一度でも使えばそんなことを言ってられなくなるぞい。使えばのう……」



言い終えるとギンはにんまりとした笑みから一転、ため息をつきながら頭を垂れた。




「どうした?何か問題があるのか?」

「実は……完成はしたんじゃが、テストを受けてくれる娘がおらんでのう……相談というのはそのことじゃ」

「なるほどねぇ……」


好き好んでこんな物の実験台になる女の子などまずいないだろう。



「のう、何とかならんか!!?発明家としてこのままでは死んでも死に切れんのじゃよ!」

ギンがレイジの両肩を掴み激しく揺さぶった。


「いてて。そんなこと言ったってどんな大金積もうが、好物差し出そうが、こんなのに付き合う女の子の心当たりなんて……」



そこまで言って彼は気づいた。
いないこともないじゃないか!



「その顔……誰か思い浮かんだようじゃな?」

ギンがにんまりと笑みを浮かべてレイジを覗き込んだ。

「ああ。だが少々金がかかるんだ。俺は今月小遣いピンチだしなぁ……」

「そこは安心してもらって構わんよ。経費に糸目はつけぬとスポンサーから言質を取っておるからのう」

「えらく気前のいいスポンサーだなぁ」

「そういうものに理解のある金持ちということじゃよ」

「なるほどな」

「テストデータ、期待しておるぞ」

「ああ!」



ある意味似た者同士な二人は固い握手をして別れた。




















数日後 アークシティ武器屋




そこには毎日のように銃を物色しに来ているベレー帽の娘がいた。



レイジは彼女の前にそっと立ち、無言で懐から金色に光る物体を取り出した。



それを見た瞬間、彼女―――カレンの目の色が変わった。



「そ……そそそそれは銃コレクターの中でも超幻の……黄金銃!!」



「その通り!」



ギンのスポンサーが財力とツテをフル活用して手に入れてくれたこの品の威力は絶大であった。



「それで今回は何をすればいいの!!?いつもみたいに何かしてほしいんでしょ!!?それが手に入るなら何でもする!!!なんでもするから!!!ほら早く!!!」


目の前に餌をぶら下げられたカレンはもはや正気とは思えない状態でガクガクとレイジの肩を揺さぶった。
店主が変なものを見る目でこちらを見ていた。


「わ、わかった!説明するから!!ちょ、ちょっと落ち着いてくれ!!」


それにしても最近よく肩を揺さぶられるな……












蓮部探偵事務所のカレンの自室


彼女のコレクションである様々な銃が壁に掛けられたこの部屋で、レイジは彼女に全ての事情を説明した。





「さあ早く済ませて黄金銃を私に!!早く早く!!」



が、彼女は『触手プレイをしたら黄金銃がもらえる』という部分以外は全て聞き流していた。
それはレイジにも嫌というほど伝わっていた。



「わかったわかった。えーと……」




カレンに急かされながら薄めのマニュアルを開いてページをめくる。
レイジも内心、未知の行為への期待に胸躍らせ、早く事に及びたくてうずうずしていた。




「なになに……まずは股間……というかアレに装着する……と」




装着のために一度マニュアルを置こうとしたレイジだったが、それより早くカレンがレイジの下半身に飛びついた。


そして目にも止まらぬ速さでズボンとパンツを下ろし、丸出しになった逸物にマスク状の部分を取り付ける。


その光景に流石のレイジも少々引いた。



(……というかこれこうやって使うものだったんだな……)


マスクの類と思ってうっかり口につけたら大惨事だな……などとどうでもいいことを考えてしまうレイジであった。





「それで次は?」

「えーと……後は内蔵されたAIが装着者の嗜好を読み取り、完璧な触手プレイを演じます……だって」

「つまり後は何もしなくていいってことね」

「その筈だが……おっ!?」




触手がひとりでに動き出し、カレンの手足に絡みつき彼女を軽々と宙へ持ち上げた。


「きゃあっ!」


どうやらこの触手は見た目に反し、かなりの力があるようだ。


続いてフリーの触手の一部が服をずらし、露わになった乳房に巻き付き、揉みしだいた。


「あっ……!んんっ……!」

(おお……これは……!)


レイジの視界でカレンの豊満な双丘が触手によって様々に変形し、彼の目を楽しませる。


そしてどういうカラクリかは知らないが、カレンの胸の柔らかな感触が触手を通じてレイジの股間に伝わってきた。

さらに触手は乳首をもいじり始めた。
当然そのコリコリした感覚はレイジにも伝わる。



「ああっ……!んっ……ダメェ……」



快楽は下半身からだけでなく、耳からももたらされる。
カレンの喘ぎ声という形で。




(まだ胸までしか行ってないのに、ここまでとは……)


この触手プレイが次の段階へ移行したらどれほどの快楽を得られるのか?
そんなレイジの心の問いに答えようとするかのように、最後に残った一際太い2本の触手がそれぞれの目的地へと伸びた。




「んむっ!!?んんっっ!!!」



空中のカレンの喘ぎ声が止み、代わりにくぐもった声が上がる。
一本は彼女のパンツをずらし膣へ、もう一本は彼女の口内へと収まった。



(なるほど……同時に口と膣で楽しませてくれるわけか……これはこの触手でなきゃ不可能な芸当だな)




レイジが笑みを浮かべるのと同時に、挿入された触手たちが行動を開始した。



カレンの2つの口でピストン運動が行われ、それに合わせて彼女が身をよじらせる。


特に膣の方はかなり乱暴に彼女の奥を突いていた。



何本もの触手で宙づりになっているのもあって、今のカレンの有様はまるでマリオネットのように見えた。



また胸の方もさらに締め付けを強め、先ほどよりも激しく乳首をいじっていた。





(ドMなカレンにはちょうどいいかもな……ん?)



膣内や口内、双丘の温もりと感触に混じって、それらとは別の心地よい刺激が伝わった。




(カレンのやつ、まんざらでもないようだな……)


レイジのにらんだ通り、カレンの方も決して今の状況は嫌なものではなく、口にねじ込まれた触手を懸命に舐めている。






胸、膣、口、舌………その全てから快楽の奔流が送られ続け、レイジの全身を駆け巡った。






「うおおっ……もう……ダメだ……」



「んんっ!!んんん~っ!!!」






カレンの声と共にレイジの頭が真っ白になり、2人は同時に果てた。







「んぐっ!!?ぐぐぅ~~~!!!」


直後、カレンの上と下の口から白濁が溢れ出した。
どうやらレイジの放った精液は触手の内部を通じて、彼女の膣と口内へと送り込まれたようだ。

そして入りきらない分が外へ出てきた、と。



やがて触手はゆっくりとカレンを床に下ろし、そこで全ての拘束を解いた。
その瞬間、彼女の口と股間から更なる白がこぼれ出た。


未知の刺激がよほど強烈だったのか、二つの目は焦点があっておらず、ただ虚空を見ながら呆然としていた。



(それにしても、あんな上まで精液が行くなんてな……)



一体どんなテクノロジーを持っていればこんな代物を生み出せるのか?
そんな疑問を抱かないでもないが、今はただこの前人未到の快楽に浸ることにするレイジであった。












触手の攻めがかなり激しかったので、正直いつぞやのように怒られると思ったのだが、念願の黄金銃を手に入れたことがよほど嬉しかったのかこの件は不問となった。









ちなみにテストデータはギンが事前に触手に仕込んでおいた装置の方に記録されており、後日それを届けに行った折



「あの娘と触手プレイとは……羨ましい限りじゃのう……あのおっぱいを揉んだりしたんじゃろうなぁ……」


「おかげで良い体験ができたよ」


「今に見ておれ。ワシだって……」



このようなやり取りがあった。








ギンはこの後メカ触手で一旗揚げ、カレンではない別の女達の巨乳でたっぷりと楽しむのだが、それはまた別のお話である。